【2017台湾旅行】6日目①:毛よりも鱗、玉よりも虫(前編)

前回の5日目でピークを過ぎた感もあるけれど、まだ台湾にいるので続いたり。
そんな今回は、テキスト軽めで、写真を垂れ流していく。
なぜなら、動物園と博物館を見ただけで、特筆することがないから。
必然であって、手抜きではない。飽きたことは飽きた。

この日、朝から天気予報は雨。気うつな気分で外へ出ると、しかし降っていなかった。
ならばと、とぼとぼと歩いて北上し、雙連朝市へ。

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ガイドブックにも載っている朝市だが、観光臭はなく、地元庶民向けのようだ。歩道沿いに展開していて、規模もさほどでもない。

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魚果物肉などの生成食品、生活用品、衣料なんでもある。

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一通りぶらっと眺めた後、朝飯を探す。
それでまた、これは食う気分ではないとか、ここは注文しにくい、混みすぎてる、空きすぎてるとかの情けない理由で決められずに朝市周辺をひたすらうろうろして、ようやく決める。

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初めて見るでかい春巻のようなものが、美味そうだったのと、一種類しか売ってないから買いやすかったので購入。

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潤餅というらしい。
別の店で豆乳を買って、朝市の背後の公園で食べる。

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いろんな具が入っている。やはりでかい生春巻という喩えが近い気がする。いろんな味がしてうれしいおいしい。
もう少し食べたかったので、市場を外れ近くの通りへ出たら、もう一度食いたいと思っていた肉圓を見つけたので買う。
買う時になんか妙に喜ばれたので、あれ人気ないのかな?と思ったが、充分おいしかった。
やっぱ肉圓うまいな。見た目はドロッとした何かだけど。

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飯も食ったので本格始動。向かうは台北市立動物園。隙あらば動物園を入れ込むスタイル。手軽に地元の動物が見たいのである。
MRTを乗り継いで20分。近い。

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この時点で日が少し差してきたので、すっかり天気予報のことは忘れていた。フラグである。
入場料も悠遊カードが使えた。上野ではPASMOが使えたりするのだろうか。60元。安い。

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案内図ではスケールがわかりにくいが、相当広い。この時点でうっすらと全部は見られないな、と予感する。
しかし、メインの目的である台湾の動物エリアは一番手前だ。そこを押さえられればあとは成り行きでいい。

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台湾鹿。

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小鹿だ。大人鹿もいたが、遠かったので撮っていない。環境展示なのでしかたがない。
キョン

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見ている。

などのシカ科の前を通りつつ、ここで一番見たかったもののに直行する。
それは。

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センザンコウ。これは作りものだけど。

センザンコウ上野動物園でも見たことはあるけれど、基本暗い中の見学なので、蠢いているのを感じるぐらいしかできないでいた。コンデジではまともに写真も撮れない。
せめてはっきりとした姿をこの目で見たかったのだ。
台湾市立動物園でも、夜行性なのを鑑みて明かりを落としているが、比較的明るく、広いので見やすい。期待値が上がる。

さて、どこに…と探すと、穴の中で寝ていた。

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暗い。
センザンコウはよく寝るのでしかたがない。動物相手にこちらの都合は無価値なので、寛容にならざる得ない。もう慣れた。時間をいったん置こう。

生体展示の向かいには、センザンコウの生態を解説する展示があって、そこに剥製もおかれている。

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剥製はだいぶくたびれているが、それには理由がある。よく見てほしい。ドーム状のカバーに穴が開いているだろう。
そう…ここからおさわりOKなのだ。死体だけど。
もちろんできれば生きたセンザンコウを撫でまわしたい、そして血まみれになりたいところだが、それは叶わぬ夢。
しかし、死んだセンザンコウならば触れるのだ、ここでなら!
指先だけだが、触りまくるしかない。

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このウロコ、どれほど硬さなのかと思っていたが、相当に硬い。強化プラスチックかべっ甲かといったぐらいだ。いやどちらも実際の硬さを知らないので適当に言った。でもカチカチなのだ。ウロコ自体に弾力がないが、幾重にも重なっているため衝撃を吸収しやすい。柔と剛、両方兼ね備えているといって言い。
ウロコの隙間も指でこじ開けたりできそうもない。

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手触りは滑らかだが、これはたくさんの人間が触って摩耗したものなのか、もとからなのか判断がつかない。
ウロコのエッジが刃物のようになっていて、武器にもなるという話も聞いたことがあるが、この剥製を見る限り切れ味はよくなさそうだ。しかしこれも生きている時の状態を反映しているか怪しい。
お触りを堪能したので、次の目的地向かう。
隣に、顔面にヒトデつけたような鳥がいた。

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藍腹鷴。和名はサンケイという雉の仲間らしい。
そして、さらに隣の石虎(タイワンヤマネコ)が上から見下ろしていた。

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画像検索するとかわいらしい姿なのに、ものすごいきつい顔をされている…。

次に行きたかった場所はここ。

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昆虫館。虫である。
台湾固有の虫も見たいではないか。私の要望にいちいち応えてくれる台湾市立動物園、すばらしい。ところで右側のは大丈夫なあれなのだろうか。

油断すると巨大なカマキリがあちこちに張り付いている。

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入口すぐのところには「昆虫占卜」。

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こういうのほんと好きよね台湾の人。
ちなみ真ん中の尺取虫をめくってみると。

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運勢平平。
めくった虫にちなんだ運勢となっているようだが、読めないのでよくわからない。

中に入ると巨大クワガタがお出迎え。

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ただびっくりさせるためにあるわけではなく、昆虫の体の解説のためにある。

台湾の地理別昆虫相。ピンボケ。

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ここに一番見たかった虫、カタゾウムシの標本が。

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本当は生体展示を期待していたのだけど、特定の島にしかいないものだし、そう都合よくは行かない。それに標本も直ではそう見られないので大変うれしい。
カタゾウは「球背象鼻蟲」と書くのだなあ。

生きているカタゾウはいないが、他の生体はいる。

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もうひとつオリジナリティのあるのが見たいな…と思っていたところで、奇妙な蛹に遭遇。

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メタリックなだけでもすごいのに、形がやたら複雑でカッコいい。
異紋帶蛺蝶(学名:Athyma selenophora)というらしい。

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蝶が放し飼いになっているエリアもある。
でも基本2種類しかいない。

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カレハチョウとオオゴマダラだろうか。

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カレハチョウの羽の表は完全に枯れ葉。
落ちている枯れ葉と死んでいるカレハチョウの区別がつきにくい。

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一方裏側は、鮮やか。写真ではわかりにくいが、青光りしていてきれい

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オオゴマダラの蛹は金ぴかで作り物のよう。…だが先にAthyma selenophoraの蛹を見てしまうとやや地味。

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これ見たことないな、と思ったらコブナナフシというナナフシの仲間らしい。
なるほど。

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これもナナフシの仲間。ってナナフシ多いな。

台湾外の虫もいたが、全然撮っていない。
唯一撮っていたのがこれ。

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Six Spotted Cockroach。南米のゴキブリ。大変申し訳ないとは思う。

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昆虫館を出ると、またでかいカマキリが。油断大敵。

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案内看板。ここまでやっているのならきっと大丈夫なのだろう。…たぶん。

虫成分は充足したので、再び台湾動物区に戻る。さあ、センザンコウはどうなっただろう。

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まだ穴の中にいた。
しかし、何やら蠢いている。暗くてわかりにくいけど。
徐々に活発化してきたので、これは出てくるなと見て張り込む。

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ついに立ち上がり、上の階層へ這い上がり。

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左側に顔を出したと思ったら、右にもいったり。

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さんざ様子をうかがった末に

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やっと。ここまでだいぶかかった。

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のこのこと降りてくる。
暗いのでまともに撮れている写真が一つたりとない。

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松ぼっくり
哺乳類とは思えぬウロコ姿。はあ…好き。

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ついに降り切ったと思ったら、穴オブジェの裏側へ。そしてそのまま姿を現す気配がない…。
穴出るまでにだいぶ時間を使ったので、諦めて他の台湾動物を見ることに。

途中裏返しのカメムシに遭遇。

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戻してやった。

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そして植え込みに白くてきれいなハエトリグモが。

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とても小さいので撮りにくい。

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模様も赤い目の顔もキュート。

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タイワンツキノワグマ。一瞬目が合った。すぐそらされた。

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ウンピョウ。雲豹と書くのか。
ここまではっきりと見られたのは初めてだ。いつもズーラシアでは茂みの奥に隠れているから…。

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でも檻にピントが合い続けてボケた写真ばかりが量産される。
小型だけどパワーありそうだ。
そして台湾エリアにいるけど、台湾のウンピョウじゃないとか。あ、絶滅したのか…。

目の前に飛んできたハッカチョウ。

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あーこれたぶん誰かが餌やったことあるな。

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イノシシにて台湾エリア1周。
残りのエリアを見ていくことに。だが、このあたりから雲行きが怪しくなる。文字通りの意味で。

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ションボリ顔のシロテテナガザルを通り過ぎると、コアラ、そしてパンダの最大手が連続する。でもコアラ撮ってない。
パンダはこちらでも大人気で、休日ともなると整理券が出るほどらしいが、今日は平日なので問題なし。

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ブレが多いのは、昼前だが暗くなってきたから。雲がだいぶ厚い。

ここから環境別の展示へ。最初は熱帯雨林エリア。湿気が増してきたので空気が重く、動物たちもなんだか気だるい。

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「俺はオオハシじゃねーよ!」
あ、サイチョウ本体撮り損ねた。

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砂漠エリア、アフリカエリアは前を通るのみ。時間も天気も怪しくなってきたので巻いていく。時間があったらあとで見よう。

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狙っている。

たどり着いたのは両棲爬虫動物館。ここはしっかり見る。

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よい扉だ。
ここに限らず、台湾の人、もしかしてでかいオブジェ大好き?

赤い。何ガメ忘れた。

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タイワンニシキヘビ。主張の少ない柄でかわいい。

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ヒルヤモリ。

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特に内外の区分けはされていないのだろうか。
パンケーキ。

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ガラガラ。

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そして見たかった百歩蛇!
かまれたら百歩歩くうちに死ぬから百歩蛇!HYAPPODA!

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あんまりちゃんと撮れてないけど。
三角模様の柄がとてもきれい

あとはアメリカドクトカゲとか。

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頭どっちだサンドボア。

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ぬらっとしたサンドフィッシュ。

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恐竜のようなサバンナモニター。

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とか。
生体展示だけでなく、両爬の解説展示コーナーも充実。

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たぶん「コブラは笛の音を聞いて踊っているの?」という展示。

両棲爬虫動物館を出たら、現在地と方向がわからなくなったので、適当に歩き出してみる。

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ペンギンを見つけた。ケープペンギン?

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気を抜きすぎにもほどがある。

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何オオヤマネコだったろうか…。
このあたりでここが園の端となる温帯エリアだと気づくが、方向がわからない。

うろうろしていると、鳥類エリアに。適当に撮るとすぐブレる。

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温帯エリアを全て見ず戻ってきた形になるが、ついに雨が降ってきてしまった。
昼も過ぎたし、ショウジョウトキを見たくらいで入口へもどることに。

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これは何だろう?

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時計でもないような。

三度センザンコウのところへ行ってみると、今度は穴を掘り続けていた。

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釈迦頭?

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しっぽの感じたまらん。
頭をうずめたまま穴掘りをやめる気配がないので、これにて動物園は終了に。消化率7割ぐらいだが、残りは次の機会にしよう。

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帰り際にでかいフンコロガシを見つけた。

テキストボリュームはほとんどないが、写真が多くなったうえ、このあとも写真をガンガン投入していくので、いったん切ろう。
後半は故宮博物院でーす。

【2017台湾旅行】5日目:千と千尋の顔地獄

前回、「台北滞在中の宿の共有トイレとシャワーがユニセックスだったので気を使った」と書いたが、今思い返すとあれは、LGBTに配慮する意味があったのではないのだろうか。
国内外のさまざまなところから来るだろう宿の、利用が避けられない共用のトイレならば、男女の二択ではどちらも入りにくい人のために「男・女・ユニセックス」の3種類置くことは、一つの解答としてありえる。
三択は最適解ではないかもしれないが、それでも個室のプライバシーをしっかりすれば多くのことをクリアできる。実際、ユニセックスも男用も、トイレはすべて個室だった。
そのことに意識が登らなかったのは、とても恥ずかしい。
とはいえ、トイレの洗面所で個室から出てきた女性と対面する時どうしたらいいのか、いまだに思いつかない。あとそれとは関係ないけれど、紙投入によるトイレ詰まり問題のほうが悩ましい。

さて。台北の朝。7時起きはやはりつらい。
朝食は宿の近くの店で、豆乳とキャベツマンを買う。看板の中国語のメニューにカタカナで「キャベツマン」と書いてあったので、言ってみたら通じた。中国語の漢字は覚えていない。
問題はどこで食うかだ。公園がベストだが、台北駅周辺の近場で手ごろな公園を思いつかなかった。ならそれこそ駅前で食えばいいと思い至る。駅舎の周りは広場のようになっているから座るところも多いのだ。
…しかし行ってみたら、駅前の座れるスペースは、ホームレスの方々ばかりが占領していた。
駅の中に入ってももちょうどいい場所が見つからない(後日見つけたが)し、ダンジョンに迷いこみそうになるので深入りできない。
さんざん探し回ってついに、駅舎の東側は一般の人たちが休んでいたり飯を食っていたりしているのを発見し、ようやく落ち着く。地元の人たちに混じって縁石に座って屋外で食う朝食は、とてもいい。

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食い終わると、そのまま駅舎の地下に降りてMRTで3駅の忠孝復興駅へ。
忠孝復興駅から北へ少し行ったところに、九份行きのバスの発着所(というかバス停)あるのだ。
バスに乗ったのは8時過ぎ。人気の場所のわりには4人くらいしか乗らないので、平日だから?と思ったが、一時間後、電車から乗り継ぐ瑞芳からだいぶ乗ってきた。
バス移動中、密集した小型建造物を見かけ、何かな?と思ったら…

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お墓だった。

九份には9時半くらいに到着。

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オールドストリート&セブンイレブン
この時点でわりと人がいるかな?くらいの人出。しかし主にツアー客らしく、グループが去ると一気に減り、また別のグループが来ると混む、という感じで、街を歩いたり写真を撮ったりするのに困ることはなかった。その代り、この時点で店の3割はまだオープンしていなかった。

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こんな感じ。
九份の写真といえば、ほぼ確実にこの場所という阿妹茶楼や、その前の非情なんとかのロケ地で人気となったという豎崎路もこの通り、支障なく撮れる。

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もともと金鉱の町として栄えていたのでこんなヒトも。

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ここはよく「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われるが、先出の阿妹茶楼がちょっと雰囲気あるだけで、実際のところ似たところはない。というか、これまでオフィシャルからの発言を除く「ジブリ作品のモデル」と言われる場所は、大概似ていない気がするのだが…。
まあそれでも「呼んでいる~」のメロディがかかる中、細い坂の路地を散策するのは風情があっていい。

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山の斜面のにあるので、眺望はいい。

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猫ですか。

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犬ですね。

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犬はわりといます。
とはいえ、風情というもよく言いすぎな気もする。古くて味のある建物も多いが、中心部の基山街は店の並ぶド観光地だ。
そしてその基山街や豎崎路など観光客がめぐるところもさほど広くないので、あっという間にはずれまでくる。

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端。ここから先は観光色なし。今写真を見返すと、ここから先こそ行くべきところだった気がする。というか後で行こうと思って忘れていたことを思い出した。

昼にも早すぎるので、いったんコーヒー休憩をしようと、はずれにある眺めのいい喫茶店に入ってアイスコーヒーを頼むが、100元…そこそこいい値段でヒク。(安いとこばかり利用していたからそう感じたけれど、今考えるとそうでもなかった気もするが。今回今思い返すこと多いな…)
元を取るためと、Wi-Fiが通じたので長居したせいか、店を出ると人がそこそこ増えていた。
そうしてまだ行っていなかった豎崎路を上へ行く道へ。この通りは比較的新しくて若い人向けの店が多い。
坂の中ほどに、異様な一角を見つける。
そここそが、私の九份での一番の目当ての場所だった。
実は正確な場所を確認していなかったのだが、あまりの異彩の放ちぶりで間違えようもなかった。
店の前に飾られた面。

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面面面

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怖い。
九份の異空間、「泥人呉の仮面展」だ。

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お面は全てオーナー泥人呉の手作り。彼(素人)が大量に作ったお面を展示するだけの施設だ。
入場料を払って中に入ると。
さらに面面

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面面面

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面面面面面面面面面面面面面面面面面面面面……

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狂気のお面地獄である。

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ここにもイッヌ。なんとなくいる感じがよい。
縦に連なった一部屋8畳ぐらいの部屋が三つ。その全ての部屋の壁に、みっしりと無数のお面が飾られている。ひとつとて同じものはなく、類型もなく、徹底的に異形だ。
旅行前にネットでこの場所の記事を見た時は「ヘンなお面がたくさんある」ぐらいにしか思ってなかったが、実際に目の当たりにすると、画像より数段迫力があって圧倒される。それに雑なように見えて上手いのだ。いや、はっきりと雑なものもあるが、リアルに人を模したものは技量を感じる。
そのほとんどは、何かの事象を怪物化したもので「○○鬼」と名がつけられている。そのほかに政治家や有名人似せたもの、もはやなんだかお面なのかすらもわからないもの…などがある。

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この並びの脈絡のなさときたら。

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なんか異様に手を抜かれている貞子

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セイウチン

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オバマってそう書くのか。

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円谷に絶対に何も言われない感じの超人。下のここまで忍者要素のない「忍者」もなかなかない。

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これもDCに何も言われまい。安心。

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今更だけど、これ、どれも被ることはいっさい念頭に置いてないよね。

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キミは何のフレンズ? へえゴールデンパンサーかー。

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いやだから怖いって。

一部お面じゃないのもあるが。それらもなかなかパワフル。

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壁面の落書き(おそらく客が書き残していく)も異様なオーラを放っている。

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有り体に言えば、狭い空間に変なおじさんが作った大量のお面が密集しているのを見せられているだけのことなのだが。来てよかった…、そう思わせる何かがあった。

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作り途中のお面か。奥に並んでいる同じ顔がオーナーでありお面の作者・泥人呉さん自身。
一人で切り盛りしている泥人呉さんもサービス精神旺盛で人がいい。…いや、単におかしな人なだけのかもしれないが。
建物の脇には、顔出しパネルがたくさんあった。

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表に出せそうなスペースない気がするけど。
仮面展を出て、さらに坂を登ると大行列の芋圓の店に行き当たり、坂もそこで終わる。

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ここも気になったが、残念ながらやっている気配がなかった。
Uターンすると、いつのまにか道には人がぎっしり。

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昼前だったので、今の内に食わないとやばいと思い、店に入り魯肉飯と小籠包という観光地らしいベタベタのメニューを食う。

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再び外へ出ると、さらに大混雑となっていた。

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なるほど昼前から本番となるのか…。平日でこれだとすると、休日はどんなことになっているのだろう。
まあ私はここでの目的を果たしたので、人混みをかき分けてバス停へたどりつき、九份を離れる。
今度の目的地は九份からもう少し先に行った金瓜石。
バスに乗ってしばらく進み、次のバス停になったところで、何人かが運転手に何やら訊ね慌てて降りて行った。さっき九份で降り損ねたのだろう。そういえば、私が乗り降り場所は九份老街というバス停で、その手前にそのものずばり九份というバス停があったはずだが、案内がなかったような気もする。

10分ほどで金瓜石へ。ここもまた金鉱山でにぎわったところで、特に日本統治時代に栄えた。今は一帯が博物地区になっている。博物地区に入るだけなら無料だが、博物館や施設に入るときにチケットがいる。

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当時の日本家屋のレプリカがあったり。

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その足元の人目につかないところで、半壊のモノホンがあったり。

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ロッコと線路跡。

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金。そんなに主張しなくてもわかっている。
あちこちに当時の機械とか残っていて楽しい。

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自然に囲まれているので、ここのところ都市部ばかりだった私は施設には入らず、周囲を散策することにする。

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小心。

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トカゲがでかい。姿は日本のに近い。

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でかいシダがいっぱいあってジュラシック。

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小心。
残念なことに毒蜂にも毒蛇にも出会えなかった。

上の方に神社跡があるというので、山道をひーこら登っていく。
谷を挟んだ向こう側に見えるのは茶壷山。

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わかりやすい由来。

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しばらくいくと鳥居に行き当たるが、神社はまだ先。

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さらに行くと道の先に鳥居が見えるが(以下略)。ひい。
汗だくになってさらに行くと、ようやく神社に。

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まだ階段上るけれど…。

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日本統治時代に作られた神社跡。金瓜石山神社といったらしい。
主祀は大国主命金山彦命猿田彦命
跡地ではあるが、微妙に修復された形跡がある。

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この柱はなんだろう。

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スヌーピ。

後は虫を見つけては撮っていた。

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キラキラ。

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何か食っていた。

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ハムシ多い。

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このアリは台湾でよく見かけた。

バスで再び台北に戻り、終点から近い項好地区を散策。
ガイドブックには台北一のおしゃれ地区とあったがよくわからない。

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旭山動物園は50周年なのかー。

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草間彌生

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かわいい。

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オフィシャルだろうか。
その後MRTで行天宮へ。
行天宮は関羽を祭る。つまり商売繁盛を祈る廟。

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お参りの仕方。
お経?を上げている人は女の人ばかりだった。

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ここから、MRTのつながりが悪いので、ひたすら歩いて迪化街へ。かなり歩いたと思う。
古い問屋街で、乾物や漢方薬、高級食材を扱う店が多いが、現在は地区ごとリノベが進み、カフェや雑貨店も数多くみられる。

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からすみ。

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面白そうな街だが、私はもうこの時点でHPが尽きていたのでよく覚えていない。
ぐったりしたまま近くでやっている寧夏夜市へ。飯にはちょっと早い時間だったが、もう疲れているので早めに切り上げたかった。

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…といいながら、店を決めるまでに夜市を何往復する。
ここに限ったことではなくなく、私は決められない男だからだ。
食べたいものを決めるまでだいぶ悩むし、食べたいものがあったらあったで、ぴったりのものが現場にない場合次点のものを考えるのが苦手だ。
そのうえ、店に入るのにめちゃくちゃ気合が必要になる。
話しかけやすく、注文がしやすく、空いていて、それでいて客はいる…そんな店でないと入れない。
たまに何も考えないで突入することもあるが、そんな時は大抵、昨夜の士林夜市みたいな目にあって心折れるのだ。
そんなこんなでうろうろしながらやっと夜市脇の店で蚵仔煎、琲骨湯をありつく。

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何度目だ蚵仔煎。もはや台湾で2年分くらい牡蠣食べた。琲骨湯は冬瓜がおいしそうだったので。冬瓜大好き。
食後に、前に来た時から食べてみたかった果物・レンブを屋台で買う。

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見た目は梨とトマトを合わせたような感じだなあと思っていたら、味も梨とトマトを合わせたような感じで笑った。
コミュ障のくせに食い意地が張っているので、また何往復もしながら2件め。
屋台で臭豆腐麻辣鴨血。高雄の時から屋台で見かけていた鴨血というものを食べてみたかったのだ。

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めちゃめちゃ辛い。事前に言われていたけど。
鴨血は、ほんのり血の味がするだけのペーストといった感じ。
ここでもう腹が破裂寸前だが、愛玉も食べてみたかったので(以下略)

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親指が反っている。
もう残る体力もないが、フラフラになりながら歩いて南下し、台北地下街Z区のオタク系エリアを冷やかす。
アキバや中野で見慣れた光景が並ぶ。

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ゲームフィギュアプラモ雑誌、ここが一番充実しているような気がする。
日本からのものは中古が多い。レンタルショーケースもよく見かける。
相場は意外とモノによって日本より高かったり安かったり差があって、見ていると面白い。

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ガチャガチャは日本のものばかり。値段はさまざま。新しいのは日本の二倍くらい。古いのは半額ぐらいになる感じ。

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硬貨を二方向から入れるものが多くて興味深い。10元だけ使えるマシンだと、投入数が多くなるからだろうか。
その場合「右に10元(50元)何枚、左に10元何枚」と左右で入れる枚数を固定してる。マシンは台湾製なのだろうか?

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この公衆電話はかけにくいなあ。

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一番くじもやってたりするのか。

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正規には売っていないSWICHあって、欲しかったのでちょっと悩んだ。値段も日本の転売値段くらい。
注意書きには日本仕様だから責任とらねーぞとか書いてありそうだ。

メイド喫茶もあった。いや、前回来た十数年前にもそれらしいものはすでにあった気がする。

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沖縄。

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そうしてまた体力を使い切った体で、宿に帰ってエレベータを上下しながらシャワーを浴びたり、トイレで他人の詰まらせたものを見て憤慨したりして一日を終えた。

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また夜の台北駅で締め。こうして見ると、夜は一般の人が座っているな。

【2017台湾旅行】4日目:角煮タッチアンドゴー

完全夜型の私は朝が苦手で、普段はやたら起きるのが遅い。ギリ昼前に起きれたなら出来はいいほうで、油断すれば平然と午後起きになってしまう。10時は早朝だ。7時に起きなければならないとなれば決死の覚悟が必要となり、5時6時ならもはや死に等しい。4時?まだ起きている時間だ。
そんな私だが、旅行中は一転早起きとなる。単純にそうしないと予定がこなせないからだが、2日もすればその生活にも慣れてすんなり起きれるようになる。日中体力を使い切ってすぐ寝てしまうからでもあるが、旅行中楽しさと緊張がないまぜになってずっと気が張っているのが一番の理由だ。…いつもは。今回、あまりにも気が張らないので、なかなか一日のサイクルが旅行モードにならない。すなわち朝起きるのがつらい。
台湾の宿はわりとチェックアウト時間が遅めな場合が多いのだが、とはいえ起きないとこっちの予定がままならないので気力を振り絞って起きなければならない。
……ので起きた。7時。
この日泊まった宿では、朝食がわりに1階にあるセブンイレブンで使える引換券がついてきた。前日までは飯のうまい台南での朝食を楽しみしていたが、せっかくのサービスがもったいないし、時間も節約したいし、何より眠くて食欲がわかないので、引換券を利用することにした。
スイカ牛乳というパックのドリンクと、巻かれていない海苔巻きみたいなのを一つレジに持っていったら、店員に「もっと買えるよ」と言われてしまう。120元までの引換券だったが、50元以上余らせていたのだ。
店員にとってはどれだけ余ろうが得なことはあっても損はしないのに、わざわざ言ってくれるなんて親切この上ない。しかし今の私は胃が起きていないのでそんなに食えないのだ。食えないからわかってて余らせたのだ。
しかしなんとなく親切を無下にすることもできず、眠くて頭も働かなかったので、従うことにした。
会計途中だったので、俺が選んでいる間レジが止まってしまっている。プレッシャーと眠くて頭が働いてないため、とりあえず巻いてない海苔巻きみたいなやつの別の種類をもう一個。値段だけで買った。
レンジで熱々になったそれらを、ホテルのロビーで食べる。これでもかというくらい熱々だった。

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スイカ牛乳と巻いてない海苔巻きみたないやつ。「握弁当」とある。握りきってもない気もするが。
食欲がないなら、残して後で食べるというのが常套なのだろう。だが、このあとすぐに電車とバスを乗り継いでいかねばならない。台湾では基本的に車内は飲食禁止な場合が多いのだ。そして気温も高い。食い物を無駄にしたくないならば、ここで全部食べなければならなかった。
というわけで朝からもたれまくった胃を抱えながらの出発である。スイカ牛乳はネタで買ったのにとてもおいしかった。
この日は台北が最終目的地であるが、せっかくなので'15年にできたばかりの、故宮博物院の南院に寄る。こんなついでの機会でもなければ、この先行くことがないだろうから。
さよなら台南。

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味のある建物の多い台南は、駅舎もステキだった。
さて、ここから移動がやや面倒くさい。
台南から南院のある嘉義へは鈍行で1時間もあれば着く距離だが、ともに台鉄(通常の鉄道)と高鐵(いわゆる新幹線)の駅がかなり離れている。おそらくどちらも横浜と新横浜以上に。そして台南の中心地にある駅は台鉄のほうだが、南院は高鐵の嘉義駅の近くにあるのだ。
台鉄駅-高鐵駅間の移動は、鉄道を使う台南でのほうがスムーズだが、距離的に高鐵を使うわけにはいかない。
しかたなく台鉄で嘉義へいくほかなかった。

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異国感皆無の電車で嘉義へ。何の問題もなく到着。
台鉄嘉義駅から直接南院へ行来たいところだが、直通のバスは朝と夕しなかいので、やはり一旦高鐵駅までいくしかない。
幸い高鐵駅行きのバス・BRTはすぐに来た。それにしても「何とかRT」という交通機関多いな、台湾。
乗るときにプリペイドの遊悠カードをタッチしようとしたら、運転手にタッチ面を抑えられて何か中国語で聞かれた。
中国語はさっぱりわからないが、シチュエーションが決まっていれば言っていることはだいたいわかる。バスに乗る時に運転手から聞かれることなど、ほぼ一択しかない。どこへ行くのか聞いているのだ。
しかしなんで? もしかして方向が違うのか?
そして聞いていることがわかっても、中国語のできない私は答えられない…はずだった。
この時ちょっとしたミラクルが起こる。
実はバスを待っている間、奇しくも「高鐵」の発音のことを考えていたのだ。「高」は、高雄の発音から「高(ガオ)」。「鉄」は朝までいたホテルが「鉄道ホテル」でたしか「ディエダオ」と言っていたはずだから、「鉄(ディエ)」なのだろう。なら合わせて高鐵は「ガオディエ」なんだろうな…と。ついさっきまでそんなことを考えていたので、気持ちいくらいスマートに「高鐵」と言えたのだった。
まあ英語で言えば済むことでもあったのだけど。
すると通じたのか、運転手は、自分の手元からカードを出して、それをタッチして私に渡した。
代用カード…つまり台鉄-高鐵間の移動はなんとタダった。
そんな情報はなかったので戸惑ったが、まあタダで乗っけてくれるというのなら文句はない。

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バス移動中、えらい火事が。
30分かかるとガイドブックにはあったが、20分弱で高鐵駅に到着。
乗り換えの故宮行きのバスも、10分と待たずに出た。何もかもスムーズすぎて逆に物足りない。故宮到着も10分。
やたら広いところにポツンとそれはあった。

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人工池以外、周りは見事に何にもない。

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故宮博物院南院は、中国の美術品を収蔵する本院と違って、アジア文化圏に範囲を広げて収集・展示している。
ジャンルは、仏教美術、織物、茶器、地元嘉義の歴史など。そのほかそのときどきの特別展がいくつか。
新しいだけあってきれいで見やすい。しかし本院に比べると手広い分やや貴重さに欠けるような気がするし、大きさの割に展示量が少ない気が…。
写真が撮り放題なのはいいね!と思ったのだけど、今年から本院もそうなのだった。
それでも面白かったよ!広いうえに人少ないからすげー見やすいし!とよくわからないフォロー。
世界の仏像・仏具。インド・パキスタン辺りのは見慣れない感じが楽しい。

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織物コーナーはいろんなアジアの衣服が見られて楽しかったが、小特集の江戸期の着物はなんか変な気がする。くわしくないのでどこがどう変だとは言えないけども。

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ダノカミング…?
カラフルな茶器。本院のほうとは比べまい。

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そして特別展示の陶器がどっさりあったが、全部大阪市立東洋陶甕美術館からのものだった。でもわりと面白いものもあったり。

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うさぎ。

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ややなまめかしい感じもする相撲。

そんな感じで、楽しめたけれど、正直来た甲斐あんまねーかなーと思いながらメインの展示エリアを一旦抜けると、小さな部屋が。
そこになんと肉形石が本院から出向していた。個室にそれだけがポツンと置かれていているのだが、あんまり人が来ない。本院だとめちゃ混みになって落ち着いて見られないのに…。おかげで思う存分落ち着いて眺められた。ここにきてようやく来てよかったと思えた。

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無人の部屋で角煮取り放題。
自然石だが、皮の部分だけ細かい穴を開けて色を入れているんだとか。それはそれですげーな。

高鐵嘉義駅に戻って、新幹線で一路台北へ。午後2時過ぎになっていたので、また高鐵弁当を食べ損ねた。角煮見てお腹空いているのに…。

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見慣れた形に見慣れぬカラー。新鮮。
台北には午後3時着。
宿は、古い建物をリノベしていて、外観も中身も趣のある雰囲気だが、ドミトリーもある安宿だ。私の部屋も個室ながらめっちゃ狭く、トイレとシャワーが共同。しかも、私の階のそれは男女共用なのである。ユニセックス。1階下に男専用のトイレシャワーがあるという。おそらく上の階に女性専用があるのだろう。
うーん。台湾はそういうのあまり気にしないのかよくわからないが、こっちは気を遣う。
とはいえ、一階下へ移動するのにエレベータしか手段がないのが手間だった。そのうえセキュリティのためエレベーターの使用にはキーカードの認識が毎回必要なので、はなはだ面倒くさい。せめてトイレ付きにすべきだったか…。
ここまで昼飯を食いそこねているので、宿を出て周囲をぶらつきがてら見つけた牛肉麵の店に入る。名物だという牛筋入りのものを注文。なかなかうまい。牛筋入ってればたいがいうまいと思う人種なので、客観的なことはわからない。

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近所に市場があった。

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後でゆっくり見ようとこの時は流しただけだったが、結局滞在中再び行くことはなかった。果物買いたかった。
西門町に行く途中で、なにやら見慣れたものを見つける。

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ここだけ見ると外国には見えない。アニメイトカフェもあった。
中も見てみたが、日本でアニメイトに入ったことがあまりないので、違いはわからない。
この流れで、というわけでもないが、西門のオタクの聖地とかいわれている萬年商業大樓をのぞいてみる。

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萬年商業~は小規模な中野ブロードウェイといった感じだったが、さっき見たアニメイトや後日見る台北駅地下のほうが充実してたように思う。

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西門の街並み。

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そのまま南下して、カルフールをひやかす。ローカルのスーパーの棚はどこ見ても楽しい。

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アルコール・ノンアル・国産・輸入品、ごっちゃにもほどがある。

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良いデザインのココナッツジュース。

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カジュアルにこういうものがある。冬虫夏草の絵がすばらしい。
さらに歩いて龍山寺へ。
途中リノベで復興しようといった感じの老街に行き当たるが、まだ新しすぎて空き家が多い。また今度。

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謎の世界観の壁画。

龍山寺は、さすがにメジャーなところだけに観光客が多く、写真を撮っている人もいっぱいいる。

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なのでようやく気兼ねなくカメラを構えられる!…と思いきや、それは外側だけで、中はやっぱり写真を撮っている人がほぼいないのだった。しかも参拝客はどこよりも多くて居場所のなさはピカいち。立ち止まっていることも難しいので、早々に退散することに。

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歩きながら撮っているうえ、日も落ちているので、ことごとくボケボケである。
龍山寺から地下鉄に乗って士林夜市へ行くことに。

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龍山寺駅で見かけたトリ。なぜニワトリ?と思ったら、今年の干支か。そういや他でもニワトリモチーフのものたくさん見かけてたっけな。

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士林夜市

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平日だったが、それなりの人出だ。土日はえらいことになるのでこの日に来てみたが、まあ正解だったのだろう。
昔来た時も観光客向けの夜市で、そのころから混んでいたが、もう少しローカル色があったように思う。
地下の美食区があったかは思い出せないが、当時は市場のところは小規模な、メニューの少ない店がひしめき合っていて、昔は中国語がわからないとちょっと面倒な感じだった。それが今はどんなメニューでもあるような店ばかりで、客引きも積極的だ。めちゃめちゃ混んでいることもあって、やや引き気味に撤退。

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外の通りもずいぶんとあか抜けていた。昔は靴下とか衣類とか赤い下着だとかが大量にぶら下がっていたのが印象的だったが、今は影も形もない。特に赤い下着、あれはなんだったのだろうかと思うほど、一掃されていた。
奥の方に行ったところに、ローカルの人しか入っていないような飯屋があったので、トライしてみた。
だが、声をかけた店員は若干態度が悪いし、言葉が通じない。あからさまにイラつかれて、じゃあいいわとなりかけたところで、別の店員が英語で何が欲しいかと聞いてきた。手元にメニューもないので、どう言ったらいいのか戸惑いつつ、なんとか蚵仔煎、羊肉炒飯を注文。このパターンでとびきりうまいならよかったが、実に普通だった。いやうまいはうまかったけど、気分的に盛り返すほどではなかった。

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後で知ったが、美食街の店はそこそこうまいらしい。なら歓迎される分そっちのほうがよかった…。
気分直しにマンゴーアイスを食べる。

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うまかったが、なんかこういまいち盛り上がりに欠けるまま、夜市を離脱。
帰りに台北駅の地下街をぶらついてみるが、遅かったせいもあって多くの店が閉まっていた。おまけにこの地下街、いくつもの地区が平行して存在し、つながりが複雑化してかなりのダンジョンだった。
駅自体がでかく、何階層もあるのでちょっとイレギュラーな移動をするとてきめん迷う。というか迷った。

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夜の台北駅。
おかげで宿に帰り着くのがだいぶ遅くなてしまった。
面倒だし、遅い時間なのでシャワーは共同の方を使った。
そういえば、ここまで宿のトイレは紙を流せていたが、ここは昔ながらの紙は別にするパターン。紙を流すと詰まるので要注意だ。それ自体は勝手知ったる仕組みなので問題にもならないのだが、共同となると勝手知らない人も一緒に使ったりするわけで…。詰まって他人の排泄物が残っているのを何度か目撃することになるのだった。
台北滞在はこの日を含めてあと4日。その間、トイレとシャワーで悩まされるのだった…。

【2017台湾旅行】3日目②:移動日とは重き荷を背負いて歩むがごとし、文字通り<後編>

台鉄橋頭からは鈍行で40分ほどで台南に到着。
予定が一個跳んだようなものなので、予定より早く着くことに。
この日は唯一宿を前もって取っていないのだが、目星はつけているので宿に困ることはない。しかしまだ午前中なので宿探しはできない。荷物を持ったまま駅を出て、メシを食いにいくことに。昼前なら店が混むこともないだろうという算段もある。
あらかじめ決めていた店へ向かうが、台南は想定していたよりも広いようで、かなりの距離を歩くことに。いや、実際はそうでもないのかもしれないが、大きな荷物を担ぎながらの移動には適していない距離だった…。

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へたばりながらたどり着いたのは坦仔麺で有名な渡小月。すでににぎわっていたが、並ぶほどではなかった。ベタながら坦仔麺と蝦春巻きを注文。おまけに煮卵のトッピング。ベタ中のベタ。だが、それでいい。

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この日はここまで頭痛がして不調の上、荷物を持っての移動でぐったりしていたのだが、食ったとたんに復調する。やはり美味さがエネルギーとなる体のようだ。
渡小月の坦仔麺を食いながら、ふいに初めて食った坦仔麺のことを思い出す。学生時代大学近くの台湾料理屋で食べたのだが、この時までパクチー(香菜)というものを知らなかった。それで食ったものだから、その風味に「カメムシ入ってる!?」と思い、中をあさってみるも、当然ない。首をかしげて、一緒に食っていた仲間に尋ねると、それは香菜だと教えらた。まっとうな食材と知ってほっとしたが、その時は結局食うことができなかった。今となっては坦仔麺はとてもうまいと感じるし、パクチーももしゃもしゃ食べられるほにど大好きだ。
味覚や好みというものは不思議なものだなあ…と、感慨深くなりながら坦仔麺を平らげた。

食後は近くにある「林百貨店」に。

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てっきり「リン」かと思っていたら。「ハヤシ」と読むのか。建物に思い切り書いてある。
ググってみれば、林百貨店は、もともと日本統治時代に建てられた百貨店なわけで…なるほど。
それが戦後改修されて様々な用途に利用されたが、80年代から長らく空ビルになっていたのを98年から修復、13年に完成し、14年にリニューアルスタートしたのが現在、とのこと。
ここに限らず台湾ではリノベ物件が流行りのようだけれども、特に台南は古い建物がとてもいいデザインのものばかりなので、リノベにあっている。
そんな林百貨店、外見同様、内装もしゃれおつで台湾オリジナルの物産、雑貨などが売っている。
何かよさげなものないかなと、眺めていたら猫のお札風ポストカードが気に入って買おうと思ったのだが…
あれ?レジどこ?
どこがレジなのかわからないのであきらめた。
ここからさらに歩いて、莉莉水果店へ。食後はやはりデザートだ。暑いし。

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紙の注文票に記入する形なので、言葉の問題がなくて楽。漢字のメニューを解読する必要はあるが。

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たのんだのはフルーツたっぷりの水果冰。
気温のせいもあって大変うまい。

ここまでにだいぶ歩いてきて、駅からかなり離れてしまった。休み休みであってもヘトヘトだ。
でもまだ昼を過ぎたばかりぐらい。駅の方へ戻るルートをとりながら、観光スポットに寄っていくことにする。
まずは莉莉水果店からすぐそばの孔子廟。拝観料アリ。

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廟以外に、展示物も豊富。そうでないともとがとれん。

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屋根飾り。フクロウらしい。そういうならしかたがない。

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鼎。

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虎の形がかわいい。「敔」という楽器らしい。
横のササラのような棒を使うようだが。詳細不明。

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黄色い紙に願い事を書いて願掛けできるようだ。
やはり学業関連の願いが多いのだろうと思う。
なかには日本語で書かれたものも。

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紙に描かれた赤い鬼はは受験の神様。孔子じゃないのか。
この鬼は後で、赤崁楼で会うことになる。

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雰囲気のある通りを抜けて、次は台湾府城隍廟に。

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城隍神とは都市の守護神らしい。そしてその都市でなくなったものまずは城隍廟に行き、そこで取り調べを受けた後に冥府に行くという。あの世の都市出張所の役割もになっているということか?

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このユニークな顔の人たちは七爺(謝将軍)八爺(范将軍)といって、城隍神の部下で、悪い魂を捕縛する仕事を担っているという。

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彼らの大きな人形は祭りの時に神様の前を歩き、道を開くときに使われる。
警備員のような役割なのだろう。廟の入り口すぐにいるのもそのためだろうか。

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城隍夫人。その名の通り。旦那も並んでいるけど。

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これは金爐。
神様にささげるお金、紙銭(冥銭)を焼くところ。焼くとあっちの世界に届くわけである。
台北では使用できなくなっているらしいが、台南では現役。

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帰る途中に「ドトール」?とよく見たら…違ーう!
ドトールは台湾では正しくは「羅多倫咖啡」。台北に一店舗だけあるらしい。
これ、看板のある建物に該当する店が見当たらなかったんだよなあ。謎。
ちなみに「研磨珈琲」はドリップコーヒーのこと。
そうして駅前の宿にすんなり決定。この時点で足が棒も棒なのでしばらく休憩。
ここまで台湾でのネットは、基本フリーのWi-Fiにつなげていた。
外では台北フリー(&iTAIWAN)を利用していた(まあそんなに繋がらないが)が、高雄の宿では宿のWi-Fiネットワークにつなげていたのだが、なんとパスがなく、やや不安を覚えながら使っていた。
台南の宿は階ごとにWi-Fiのネットワークがあるようだったが、やはりパスがない。
しかもここはホテル以外も複数の施設が入っている建物なので、危険度はさらに上がるなあと思いながらノートパソコンをつなげてみた。
すると、セキュリティソフトからひっきりなしに警告が…!
ソフトは次々とくるアクセスをブロックし続けていたが、さすがにやばいし、警告がうっとうしいので、利用を断念…。怖っ。
ちなみに、エレベータもホテル専用のものではなく、外から直接利用できる共用のエレベータなので、物理的にもセキュリティに不安があるが、治安のいい台湾だからまあいいかと許容できるものの、なかなかのものだった。
おかげですることもないので部屋にいることもやがて飽きて、脚の調子をみながら外へ出ることに。
というわけでまた歩く。
台南では皆どうやって観光しているのだろう。歩くには広いが、バスを使うには近い距離感がなやましい。
タクシーという手もあるが、まあ歩くしかない。荷物を下ろしたので楽にはなったが、これまでの消耗があるので元気はつらつとはいかない。
幸い遠目のところはすでに行っている。荷物持っている時に。
まずは赤崁楼に。

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1652年にオランダ人が建てたものが始まりだという、歴史ある建築物。

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亀とか鯉とか。
そんな来歴のためか、赤崁樓は中国風ともいえない独特の味わいのある建物だ。

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これはオランダ統治時代の当初の姿だろうか。

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こちらは隣の文昌閣。
その2階にいるのが、魁星爺。

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孔子廟の黄色い紙にも書かれていた学問の神、というか鬼? この奇妙なポーズも「鬼」の字を表しているらしい。

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強面だが、絵馬?に焼き入れられた姿は、だいぶ可愛らし姿にされている。

そして赤崁樓のすぐそばの祀典武廟に。

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工事中。中は大丈夫のようなので入る。祀典武廟は関帝廟だ。

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関羽関羽関羽である。奉納されるのか、廟には同じ神様の像がいっぱい並んでいるのをよく見る。

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ここの金爐は赤い。
ほかの神様たち。

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なかでも太歳は、とりわけ威力ありそうな存在感。

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武廟の隣にあるのは、祀典台南大天后宮。
台湾最古の媽祖廟らしい。

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なんか書き割りみたいになっているけれども。

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媽祖。強そう。さすが台湾一。

こちらも神様いっぱい。

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ここに限らず、道教の寺や廟では、菩薩や観音の仏さまたちもよく祀られている。
それで、そんな廟や昨日の仏陀記念館でも気になっていたのは、布袋さんがやたらいることだった。
たしかお坊さんだった覚えはあるが、それにしても他の仏さんをさしおいてちょっと主張しすぎなのでは?…と。
そこで日本に帰ってきてからどういうことなのかと調べたら、布袋は弥勒菩薩の化身とされていて、台湾では弥勒菩薩を布袋の姿に表現することが多いのだという…。
え?あれ弥勒なの?あの広隆寺で半跏思惟している細身の方…?
日本での弥勒のイメージとのギャップに困惑するのだった。

それにしてもこの祀典武廟も大天后宮も大人気で、やはり写真が撮りにくい…主にメンタル的に。
なかにはラフな参り方をしている人も見かけるが、神様の前でずっと何かを語っている人もいるほど多くの人が熱心にお参りしているので、好奇心のみで入ってカメラを持って突っ立っているのがいたたまれなくなる。
(だが信心深いというか、台湾の人、単にゲン担ぎや願掛けが好きなのかもしれない、とも思う)

さらに少し離れた古い町波が残るという神農老街へ。

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古いままの建物と、こじゃれたリノベ店舗が入り混じる、よい雰囲気の通りだ。

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ほんと台南は絵になる建物が多い。

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と、父さん!

そうしてまただいぶ宿から遠ざかってしまった。
残るHPを振り絞り、西門市場にも足を延ばすが、もう夕方だったのでほとんど閉まっていた。

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市場前の手芸素材店?ステキー。
戻るルートを取りながら天壇を覗くが、さすがにもういいかとすぐ抜ける。

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メシには少し早いが、この近くの再発号で、八宝肉粽、虱目魚(サバヒー)湯を食べる。

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チマキうまい。間食にしてボリューミーだが。
その後デパートで時間をつぶし、ちゃんとしたメシをさがす。食べたかった鱔魚意麺を見つけるが、飯時なのに客があまりいない。アタリではない予感がしたが、もう余力がないので決めてしまう。

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鱔魚はタウナギのこと。あさりスープとともに食べるがやはりいまいとつ…。これはもう少しポテンシャルのある料理と思われるので、いつかちゃんとしたのを食べたい。
帰りに見かけた本屋に寄って、台湾の本を眺める。外国の本屋は楽しい。日本の本屋も好きだけど。本屋が多い国はいい国だ。

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どこにあったか忘れたが、たしか帰り道にあったこの建物もすばらしい。
そうして台南めぐりは終了。ぐったり。体力は本当に大事。