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【2017台湾旅行】1日目:台湾で台湾ラーメンを食べるという愚考(行)

台湾には前に1度行ったことがある。もう十数年前のことだ。
その時私は「旅行しやすいし、これだけ近いのだから、これからはカジュアルにちょくちょく行こう」と思ったのだった。他の海外のように大仰な荷物、長い日程で行く必要はない。国内旅行の延長のように、週末ぷらっと行ってぷらっと帰ってくることができるじゃないか、と。
…それなのに。
行きたいとは思っていたが、なかなかタイミングと欲求が重ならず、行きたい時には時間やお金がなくて行けず、行けるタイミングの時には他に行きたいことができてしまうという、間の悪さ(?)でついに十数年間一度も台湾の地を踏むことがなかった。
そして今回、干支が1周するくらいになってようやく二度目の台湾行きが叶った。

今回行こうと思ったのは、ここ最近台湾へ出かける知人やツイッターのフォロウィーが立て続けに出現し、うらやましさがキャパオーバーになったためと、LCCなら国内並みの交通費だということに今更気づいたからだ。情弱にもほどがある。
それで、念願の週末カジュアル旅を実行しようと思ったわけだが、長年溜まった台湾欲が爆発した結果7泊8日という、カジュアルにしてはそこそこ長い旅程になり果ててしまった。まあ仕方がない。

今回、LCCを使うのも初めてなら成田第3ターミナルに行くのも初めて。そして、スカイライナーに乗るのも初めてだった。
成田に行く時はこれまで京成本線を使っていたのだが、今回は朝の便だったので、できるだけ移動時間のかからない手段にしたかったのだ。
使ってみると確かに早いし、確実に座れるし、スカイライナーは良いこと尽くしだ。…が、途中なんのトラブルもなかったのに到着が3分遅れた。大丈夫?…と思ったが、本線の方でダイヤの乱れがあったのかもしれない。
3分遅れとはいえ、それまでの乗り継ぎが思いのほかスムーズにいっていたので、成田には予定よりかなり早く着いた。空港第2駅から第3ターミナルは距離があって、余裕なら歩きという手もあったが、バスを使ったのでさらに早くに到着。
第3ターミナルは飾り気がなく、驚くほど簡素でコンパクト。案外好きな雰囲気だ。

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自動チェックインをすました後は、朝飯を済ませてのんびり…と思いつつスマホをチェックしていたら、仕事でアップしたもののミスに気付く。慌ててノートPCを出して修正に取り掛かる羽目に。しかもテザリングがなぜかつながらず、空港のWi-Fiを探すなどして非常にどばたばたして手間取る。時間に余裕があって助かった…。
このトラブルですっかり脱力し、旅の始まり特有の緊張感を味わうことなく出国手続き、ボーディングをさらっと済ませて出発。
LCCって、メシがオプションなのは知ってたけど、リクライニングもできない席あるのね…。まあ台湾までくらいだったら問題はない。寝ればいいだけだから。実際即寝だった。

台北の桃園国際空港へは15分遅れで到着。このまま高雄に行くので、高鐵桃園駅まで行かなければならないが、この空港でまずやりたいことがあった。
それは、「台湾で台湾ラーメンを食べる」こと、だ。

……知らない人のために、一応説明しとかなければいけないだろう。
ここは大事なことなのだが、「台湾ラーメン」というのは、けして「台湾のラーメン」ではない。
「名古屋名物」の、辛いひき肉の入った小ぶりの丼のラーメンだ。
日本に来た台湾の人が、担仔麺をもとに作ったものだから「台湾ラーメン」と名付けられた…らしい。
東京でも愛知のラーメン店の支店があるので、食べることができるが、基本名古屋独自のものと考えていただきたい。
でも名前は「台湾ラーメン」。ようするに「ナポリタン」とか、「天津丼」とか、「トルコライス」とかと同じようなものといっていいだろう。名の由来となった国には、基本的に存在しない。

それだけに「現地で食べたら面白くね?」と思ったのだ。くだらなくも浅はかな発想である。
台湾には日本のラーメン店の支店も多い。それならどこかでうっかり出していたりしないだろうか…と調べていたら、それらしきものがあった。ただし、さすがに「台湾ラーメン」とは呼ばれていない。
その名も「名古屋ラーメン」。
名古屋名物のラーメンが名古屋で「台湾」の名を冠するなら、台湾では「名古屋」の名を冠するのは、とても自然だ。実際これが台湾ラーメンと同じという確証はないが、少なくとも見た目は台湾ラーメンそのものだ
出している店は「熱烈一番亭(ラーメン)」。その支店が奇しくも桃園国際空港のフードコートにもあるのだ!
食わない理由はない。いや、十分あるけれども。

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煽り文句が日本語だ。見切れているが、となりの「大阪炒飯」も気になる。

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そしてこれが「名古屋ラーメン」。タンタン麺にも見えるが、ちゃんと別のメニューとして存在するので大丈夫だ。
食べてるとしゃっくりが出てくるくらい辛い。うむ、日本のものもそうだった。同じだ。
…同じだからなんなのだろう。私はいったい何をしているのだろう。

そして実は…、日本の一番亭では台湾ラーメン(少なくともそういう名前のメニュー)を出していない。そもそも三重のチェーン店だ。……。
事実を整理してみよう。三重の、台湾ラーメンを出していない店の、台湾支店の「名古屋ラーメン」……。
かなりふわふわした感じが否めない。
何だろう…やりきった感じが全くしない。
はたして、私は台湾で台湾ラーメンを食べたことになるのか…?
だいたい、食べもののおいしい台湾での貴重な最初の一食を、こんなことで潰してよかったのだろうか…。

このなんだかぼんやりとした無駄な行為をするために時間を食い、しかも空港の到着ロビーと、フードコートやMRTの接続がある出発ロビーの位置関係がわからず右往左往してしまったおかげで、大幅に空港を出る時間が遅れた。
出る前に、公共交通機関で使える「悠遊カード」の購入とチャージを忘れない。これがあるとないとでは、今後の利便が天と地ほどに違う。

この3月に開通したばかりのMRT機場捷運で高鐵桃園へ行き、新幹線で南の終点左営へ。
この機場捷運のおかげで、空港-台北間の移動もずいぶん楽になった。これまでバスかタクシーしか手はなく、前回は行きも帰りも渋滞にはまりやきもきしたものだ。

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高鐵は、システムも車体も日本の新幹線なので、利用でほとんど迷うことはなかった。
遅れたために駅弁を買い損ねたのが大変無念。名物「高鐵弁当」は昼しか売ってないのだ…。
左営に着いたのは4時半。一つ分予定を明日に繰り越さなくてはならなくなった。
高雄は南にある台湾のさらに南にある街なので、暖かいと思っていたのだが、この日の気温は18度。意外と寒い。その前後の日が20度半ばぐらいだから、ついていない。Tシャツ生活になれると期待していたのに。時折雨も降ってテンションがやや下がる。
左営からMRTで高雄の中心部の美麗島近くの宿に。

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MRT美麗島駅。まさに美麗…。
荷物を置くと、すぐにまたMRTでUターンする。左営の二つ手前の巨蛋駅に。
近くの漢神百貨店に紀伊国屋があったので台湾の本を眺めてから、瑞豊夜市へ。

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ここは賑やかではあるが、観光客相手ではなくローカルな夜市なため、どこか落ち着いた感じがある。
食べ物のほか、日用品や見慣れぬ遊戯場が並んでいて、見ているだけで楽しい。

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ここで、晩飯をとることに。ローカルが主体な分、英語もあまり通じなくて、やや困った。
それでも、蚵仔煎、薄皮生煎、

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臭豆腐木瓜牛乳、

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揚げイカなどを片っ端から食べる。腹パンパン。
というわけでほとんど何もすることなく、これにて一日目が終了。

それにしても。前回の台湾旅行の時も高雄に来たはずなのだが、なぜだかまったく思い出せない。台北のほうはそこそこ覚えていたのだが…。
写真も1枚だけ三鳳宮が写っているのがあるだけ。行ったことは間違いないようだ。
現地に来てみれば何か思い出すこともあるかと思ったが、それでもまったく思い出せない。
前回私はどこに泊まり、何を見、何を食べたのか…謎。